2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ちいさな旅 千国街道(その8)

親坂を下りきると、程なく千国の集落に着きます。 この集落の入口にも、神仏のお姿が。半年の間雪に閉ざされる厳しい地に暮らした人々の、信仰心の篤さを感じます。 この千国の地には、慶長年間より明治のご維新の時まで、松本藩の番所「千国番所」が置かれ…

ちいさな旅 千国街道(その7)

ごつごつとした道はまだまだ続きます。 しばらく行くと、今度は道端に苔むした石が置いてあります。この石は牛つなぎ石と呼ばれ、牛方がこの坂の途中で一息つけるとき、連れている牛を繋いでおいた石といわれています。 石には、手綱を通すための穴が開いて…

ちいさな旅 千国街道(その6)

牛方宿で楽しい一時を過ごし、再び旅に戻りました。 そういえばこの旅で、人と会話をしたのはこれが最初で最後のような・・・ 牛方宿から千国の集落までは、この千国コースの最大の難所である、親坂と称する長く険しい下り道が続きます。 坂道の入口にも、苔…

ちいさな旅 千国街道(その5)

百体観音様を後にして再び街道をテクテク。 ここら辺からだんだん道に起伏がついてきて、また道がぬかるんだり、霜が降りていたりで滑りやすくなります。 そこで、道端に落ちている手ごろな木の枝を杖にすることに。なかなか持ちやすいいい枝を見つけました…

ちいさな旅 千国街道(その4)

さて、熊よけの鈴をリンリンと鳴らしながら、街道を歩き始めると、程なくして前山百体観音様が見えてきます。 百体観音とは、百番の観音や札所になぞらえて、百体の観音様を造立供養したもので、前山百体観音様は、西国三十三番、秩父三十四番、坂東三十三番…

ちいさな旅 千国街道(その3)

白馬駅9時5分発の栂池高原行きバスに乗り栂池高原へ。 観光や登山の季節も終わり、スキーの季節はまだ始まらないこの時期、栂池高原に向かうバスには私1人しか乗っていませんでした。 バスの車窓からは真っ白な白馬連山がよく見えました。 30分ほどバス…

ちいさな旅 千国街道(その2)

さて、旅日記の本編。 11月25日。松本駅を、朝7時7分に発車する大糸線南小谷行き普通列車に乗り、いざ出発。 しばらく列車は冬枯れの長閑な安曇野を走ります。 大町が近づくと、山の頂はもうだいぶ白くなってきていました。 大町駅を過ぎると、車窓に…

ちいさな旅 千国街道 その1

今年は、公私共に身の回りが慌しく、たいした旅もできませんでした。 それではつまらないので、また、ちょっとした小旅行に行ってきました。12月に入ると、また忙しくなりそうなので、これが今年納めの旅になりそうです。 さて、今回の小さな旅は、新潟県…

今年納めの小旅行

今日は、新潟県糸魚川から松本に至る千国街道「塩の道」の一部、栂池高原の松沢口から千国を通り、南小谷の雨中に至る、千国コースを歩いてきました。 これもまた見所たっぷりなので、詳しいことは明日以降、順次アップしてゆきますので、お付き合いのほどよ…

北風小僧がやってきた。

今日の松本は、北西からの寒風が吹くとても寒い一日でした。 いよいよ木枯しの季節。日に日に風景が冬枯れて往きます。

ま~~たり

今日は勤労感謝の日の休日です。普段感謝されるほど働いているのか、少々疑問が残る私もお休みをいただけました。 今日は特に外出する予定もないので、柔らかく暖かい初冬の日の光が差し込む部屋で、一日本でも読んでまったりとすることにします。

まっちろけ

今朝の6時半ごろに目が覚めると、なぜか何時もより薄暗い朝のような気が。また、雨でも降り出したのかと外を見ると、とても濃い霧の中に溶けかけてゆく街並みが目にはいりました。 松本では11月から12月にかけて、朝方によく濃霧が出ます。その真っ白な…

小春月

昨日の雨雲は朝日に溶かされ、西山辺りに少しだけその名残があるだけでした。 旧暦では、今日から10月神無月。またの名を小春月といいます。そこから、旧暦10月中の晴れて暖かい日ことを、小春日和と呼んでします。 今日の松本は、朝からよく晴れ、風も…

雨の日の憂い

昨日からの雨は、今日も一日、蕭蕭と降り続いていました。 この雨に、鳥たちでさえ気が滅入るものと見え、一羽の雉鳩が雨に打たれながら、長い間悄然と電線に座り込んでいました。 ・・・明日は晴れればいいですね。

えびす講

今日明日と、四柱神社でえびす講が行われております。 関西方面の方々はお分かりだと思いますが、初冬の風物詩です。関東でいえば、ちょうど酉の市と同じようなもので、正月飾りや、縁起物、物産品を扱う市がたちます。 もっとも松本では、このえびす講は、…

松本発・小さな旅(やっと最終話)

さて、旅も終わりに近づきました。 旅の締めくくりといえば、なんと言っても温泉です。下諏訪町も温泉地。なんと、各家庭に温泉用の受水層が・・・。普通の水道と同じようにお湯が各家庭に引かれています。なんともうらやましい限りです。 さて、どこの温泉…

松本発・小さな旅(その8)

さて、秋の日は釣瓶落し。もうすぐ夕暮れです。急いで旅を続けましょう。 春宮を後にして、いよいよこの旅のハイライトである、万治の石仏様に会い行きます。 その昔、春宮の石鳥居を作ろうと、近くにあった巨石に鑿を入れたところ、そこから血が流れだした…

松本発・小さな旅(その7)

まだつづきます。 旧中仙道沿いの景色を楽しみながら春宮へ。 秋宮から30分強で春宮に到着。 今は、御霊代が秋宮にいらっしゃるので、春宮はひっそりとしています。 画像ではよくわかりませんが、建物のあちらこちらにいにしえの宮大工の手による、精緻な…

松本発・小さな旅(その6)

しつこく続きます。 さて、秋宮を後にして、春宮へ向かいます。 秋宮を出発して少し歩くと、和泉式部伝説が残る、銕焼地蔵尊(かなやきさま)をお祭りしている来迎寺があります。 門前の六地蔵様です。 境内は紅葉の真っ盛り。とても綺麗でした。 銕焼地蔵尊…

松本発・小さな旅(その5)

下諏訪駅をおりて、10分ほど歩くと諏訪大社下社秋宮に着きます。 諏訪大社は上社に前宮と本宮、下社に春宮と秋宮とおのおの二つの神社を持ち、合計四つの神社で構成されています。(今回、時間の都合で上社前宮には寄れませんでした) 下社では御霊代(御…

狸囃子

今日、ではなくてすでに昨日は、いつものように夢屋さんの上土店で一杯。 程よい気持ちに酔わさせていただき、店を辞した後に、酔い冷ましにその辺をふらふらと。 四柱神社では、19、20日に行われるえびす講の屋台や提灯が準備されていました。 提灯の光…

冬支度

松本市内の家々の柿木は、冬を越す鳥たちのために少し残して、その実のほとんどを収穫されてしまいました。 収穫した柿の多くは、軒先につるして干し柿に。 松本の初冬の風物です。

松本発・小さな旅(その4)

上社で小一時間ほど過ごし、再び12時28分発の「かりんちゃんバス」に乗り、上諏訪駅に戻ります。 かりんちゃんバスの車窓からの、雨に煙る諏訪湖。 上諏訪駅に着くともう1時過ぎ。さすがにおなかがへったので、上諏訪駅前にある、食事処「夢美亭」さん…

I’m dreaming・・・

少々、気が早いような・・・ (松本パルコ前にて)

松本発・小さな旅(その3)

しつこく小さな旅、その3です。 渡廊下の外には、いにしえより聳え立つ杉の古木と、苔むした灯篭が、正にここが神々が宿る聖域ということを象徴しています。 渡廊下を抜けると、いよいよ本殿です。お社は守屋山の山麓に抱かれており、さまざまな巨木が生い…

松本発・小さな旅(その2)

小さな旅の続き。 朝から降る冷たい雨の中、午前9時40分松本発の甲府行き普通列車に乗り、いざ出発。 列車は初冬の風景の中を快調に走り、定刻どおりの10時31分に上諏訪駅に到着。 上諏訪駅から諏訪大社上社までは、諏訪市民バスの「かりんちゃんバス…

真夜中の秘密

昨夜、夜半過ぎに突然吹き出した強い風が、窓硝子をがたがたと揺さぶる音で、ふと目が覚めてしまいまいた。 カーテン越しに外の街灯の光がぼおっとと入る部屋の中で、ぼんやり天井を見上げていると、風に乗り、遠くから微かに救急車のサイレンや、犬の鳴き声…

ひえ~、寒いっす

松本の今朝の最低気温は氷点下2.4℃。今シーズン一番の冷え込みでした。 水たまりの水が、御覧の通り思いっきり凍りついていました。 わはは、寒いぞ~~~!

松本発、小さな旅(その1)

ふと気がつくと、忙しさに紛れて、ここ半年ほど旅をしていないことに気がつきました。これはいかん、どこかに旅に出なければ。 そうかといって、お財布と相談しても、とても泊りがけで遠くにいけるわけもありません。 そこで、懐のいつもさみしい私がよくす…

小さなたび

日帰りのたびをしてきました。 詳細は明日に。