みやこへお散歩 4

 若王子橋で哲学の道と分かれ、次に向かったのは、禅林寺

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禅林寺さんは、浄土宗西山禅林寺派の総本山のお寺。お寺の中興の祖「永観律師」の名から「永観堂」と呼び親しまれています。

 境内は、

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先程来の雪で、すっかり雪化粧がされ、それはそれ良い眺め。このような眺め、見ようと思ってもそう簡単に見られるものではありません。
 しかも、拝観開始直後のため、ほとんど人も居らず、寺院の持つ、本来の静けさまで堪能できてしまいました。

 永観堂さんには、一風かわった阿弥陀様がおられます。

 その昔、永観律師が、日課である、阿弥陀様の周りを念仏を唱えながらの行道をしてた折、ふと気がつくと、阿弥陀様が須弥壇からお降りになり、永観律師と一緒に行道を始めており、驚いた律師が思わず立ち止まると、先を行く阿弥陀様が振り返り、遅れた律師に「永観(ようかん)遅し」とおっしゃったそうです。

 そのときのお姿を写したご本尊は、首を左に傾げ、振り向いておられ、可愛い教え子を諭すような、やさしいお顔をなさっております。

 このように、振り返った姿の仏様の像は珍しく、「見返り阿弥陀様」と呼び親しまれています。

 私も、阿弥陀堂に入り、見返り阿弥陀様を礼拝。

 まだ早い雪の朝、ほとんど参詣客もおらず、阿弥陀堂の中は、誰もおりません。

 私ただ一人、お堂の冷たい板床に座り、凛とした京都の冬の空気の中で、だいぶ長い間(10分もあったでしょうか)阿弥陀様を眺める幸運をいただきました。

つづく