初詣散歩
朝の内は曇っていた空も、昼前からは雲も取れ、
家並み越しに、東山の王ヶ頭がはっきりと見える、上天気となりました。
お屠蘇 (まあ、松本は東日本の部類なので、屠蘇散そのものは飲みませんが)を終え、昼過ぎに初詣がてらのお散歩へ。
渚駅から松電の電車で松本駅へ。
さすが元日。降り立った松本駅前は、まあ、静かなものでした。
大方の店の初売りが二日のため、ほとんどの店がお休みの、静かな駅前通りを歩き、「深志二丁目交差点」から本町四丁目へ折れてしばらく行き、
天神小路へ。この界隈、今でこそ静かなものですが、その昔は芸者さんも居られた花街。本町四丁目に商店を構えていた母方の祖父がよくここで遊び、芸者さんの三味線で、端唄や小唄を良い声で唄ったとか唄わなかったとか。
そんな、昔日の面影を残す天神小路をのんびり進み、小路が突き当たると、
天神様(深志神社)に到着。
さすがに、元日だけあって、まあすごい参詣客。いつもの年よりもかなり長く伸びた行列に並び、
小一時間もかかってようやく参拝できました。
並んでいるうちに、すっかり冷え切った体を、境内の屋台で売られている熱い甘酒で温め、やれやれと一息つけ、次の四柱神社様へ行くことに。
天神様の参拝で思いの外、時間がかかってしまったので、日もだいぶ西に傾いた中を、鳥居を出てをすぐに北に折れ、
宮村町へ。
宮村町の駅前大通りとの交差点近くにある、
老舗の染物屋「井恒屋」さんには、いまどき珍しい、
糸屋格子があります。(親格子が2本あるのは珍しい気も)
この通りにもまだ、いくつかの古い商家があり、
古くて味のある、土蔵造りの建物が残っています。
宮村街を抜け、
今日ばかりは静かな仲町を渡り、
一ッ橋小路を抜け、
女鳥羽川に架かる一ッ橋を渡り、
四柱神社様へお参りに行く人々でごったがえす、縄手通りへ。
ここでも、半時間以上並んで、
四柱神社様を参拝。
参拝の後、御神酒をいただき、今年一年の運勢を占うおみくじ引いて見ると、大吉~♪
何年かぶりに大吉を引き、なんだか、今年は少しは良いことがありそうな気が。
初詣をすまして、気分よく家路に。
途中、
浄林寺さんの横を通ると、
ちょうど、暮れ六つの鐘がゴ~~ンと鳴りました。(今では、松本市内で暮れ六つの鐘を毎日突くのは、ここ浄林寺さんと木澤の正麟寺さんくらいなものか)
こうして元日の一日は、穏やかに終わりました。