冬散歩(その3)
浅間温泉に来た目的はもちろん、温泉に入ること。
しかしその前に、観光客の方はおろか、地元の方もあまり知らない場所を訪ねることに。
温泉街のメインストリート(湯坂通り)を登り詰め、
こんな味のある蔵の横を通り抜け、
山側にちょっと入るとある、
湯薬師堂の横から続く石段を、えっちらおっちら登ってゆきます。
なんとも可愛い双体道祖神様や、
古びた石仏が佇む、風情のある石段を登り詰めると、
小さなお不動さんのお堂があります。
「不動院」と呼ばれるこのお堂に安置されたお不動さんは、目の病にご利益があると言われております。
小さな境内には、
二十三夜塔や庚申塔、お地蔵様などが安置され、昔から庶民信仰の場だったことがわかります。
また、このお堂の下からは、
不思議と清水が滾々と涌き出て、
お堂の真下の崖を流れ落ち、高さ5メートルほどの滝を造っております。
「不動の瀧」と呼ばれるこの滝は、このところの冷え込みで凍りつき、なんとも神神しいお姿となっておりました。
また、お不動さんのお堂にすぐしたには、
この恵比寿さんも、初戎の時には大勢の参詣客で賑わいます。
(その4に続く)