往く夏

 夏の終わり、

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詩仙堂へ。

 今年は天候不順の夏。まだ午前中の早い時間だというのに、比叡の山から雷鳴が轟き、小雨がぱらぱら。

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微かな雨音と遠雷が静寂を際立たせる庭は、

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しっとりと濡れ、木々の緑は、翠玉の程の輝き。

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一瞬、雨が上がり、薄日がさっと射すと、

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葉陰で雨宿りをしていた蝉たちが一斉に泣き出し、静寂から一転、耳を聾するほど賑やかに。

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 おや、ふと気がつけば、楓の葉一枚分、秋がはじまっています。

往く夏を惜しんで、いつまでも庭を眺めていました。