みやこ見聞録 (為にならない編2)

 京都御所がある、京都御苑

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 ものの本によると、東西約700メートル。南北約1,300メートルもある広大な敷地があり、元は公家さんのお住まいになった屋敷の集まった場所だったそうで、昭和の頃になって、国民公園として開放されたものだそうです。

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 広々とした公園内はこの時期、新緑が生い茂り、お散歩やベンチに腰掛けてまったりするのには、もう最高の場所です。

 でも、こんな風光明媚な場所にも妙なものが。

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御苑内は、芝生以外のところは、小砂利が綺麗に敷き詰めてあるのですが、その中に不自然に伸びる白い筋が、縦横無尽とまでは言いわないまでも、結構な本数引かれています。
 最初に見たときは、通行区分のためか、何かおまじないの類いでつけているのかと思っていましたが、これも聞くところによると、一本道とも御所の細道とも言われている、

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抜け道として御苑を通る、自転車の通り道。

 自転車に乗るとお分かりかと思いますが、こういう深く小さい砂利が引き詰められたところは、非常に乗りづらいもの。しかし、たくさんの自転車が往来するうち、だんだん砂利が踏み分けられ、踏み固められて通りやすくなり、するとその場所を皆が通るようになり、自然発生的に、とうとうこんな道ができたそうです。

 で、この自転車道について書いてあるとある本によると、何本かあるこの道の内のどれかが、途中で何の前触れも無く途切れているという話があるそうで。
 自転車がつけた跡なのだから、当然それはどこか舗装された道か、目的の建物なりまで続いていないといけないはずなのに、いきなり砂利道のど真ん中で唐突に消えているとの事。
 走ってきた自転車はどこへ?
 考えると夜も眠れなくなります。

 まあ、そんな都市伝説じみた噺は別として、やはり、こんな細い道を、老若男女が列を作り、自転車で駆け抜けていくのは、御苑の風景とあいまって、なんだか奇妙な眺めです。